結局、弁護士って何ができるの???

 時々、訊かれるのが「弁護士って何ができるの?どういう仕事なの??」という事です。

 

 「弁護士」と聞くとイメージされるのが、裁判所の法廷で「異議あり!!!!」と言っていたり、「被告人は無罪です」とか言っている場面なのではないでしょうか?(実際、私もそういうイメージが強くありました)

 

 裁判には大きく分かれて刑事裁判と民事裁判があります。簡単に言ってしまえば、警察に捕まって裁判所で裁かれるのが刑事裁判、お隣さんや物の売買で争いになった時に裁判所で決着をつけるのが民事裁判です。なので、「被告人は無罪です」と言っている場面は刑事裁判ですね。というと、TVで見かけるのは殆ど刑事裁判ですね。

 

 TVでやっている通り、弁護士は刑事裁判で被告人を弁護します。相手は検察官という法律のスペシャリストなので、それに立ち向かうには同じく法律に詳しい人についてもらないと、法律を全く知らない被告人は圧倒的に不利です。そこで、検察官と同じく法律に詳しい弁護士が被告人の言い分を裁判で言ったり、手続きをしたりするというわけです。これは多分、TVのドラマなどでもよくやってますよね(私はよく観てます・・・・)。

 

 でも、このお仕事は弁護士の仕事のほんの一部だそうです。確かに、事務所の先生を見ていると刑事事件にかかりっきり・・・・というわけではないです。どちらかと言えば、もう一つの民事裁判などのお仕事の方が多いように見えます。

 

 では、民事裁判では弁護士って何をしてるのでしょう?

 実は・・・・殆ど書類を作っています。意外だったのですが、民事裁判って殆どが書類のやり取りなんです。「あいつに○○円貸したんだ。返せ」という書類を作ったら、相手から「○月○日に返したよ」という書類が来る・・・・みたいな。それを裁判所に提出して、裁判が進んでいく・・・。TVで見ている弁護士とは全然違うので、驚きました\(◎o◎)/!

 

 そして、この民事裁判では基本どんな内容でも裁判ができるので(裁判所が受け付けてくれるものならば・・・ですが)、結局「弁護士って何が出来るの???」と訊かれると、なかなか答えにくいみたいです。

 

 

 そんな話をしていると、大体訊かれるのが「じゃあ、司法書士さんとは何が違うの?」ということですが・・・・弁護士は無制限で何でも出来てしまうけど、司法書士には出来ることに制限がある、というところでしょうか?

 例えば、司法書士は140万円以下の民事事件について相談・交渉・和解をすることはできますが、裁判をすることはできません。一定の研修・考査を受けた特別な司法書士は簡易な裁判をすることはできますが、それ以上をすることはできません。他にも色々ありますが・・・・・

 これは、弁護士は司法試験に合格して、法律について高度で広い知識、そしてそれを操る技術があると言える人たちなのですが、司法書士は司法試験を受けてはいないのでこの能力があるのか分かりません。なので、出来ることに制限があるみたいです。

 

 

 色々、長々と書いてしまいましたが・・・・・結論、「弁護士は何でも出来ちゃいます」

2017年03月06日