弁護士といって初めにイメージされるのが、胸にキラリと光る『弁護士バッジ』ではないでしょうか?
丸くて金色のアレです。正式名称は『弁護士記章』と言います。
でも、弁護士バッジを間近で見たことがある人は少ないと思います。偽物はよくドラマの中で映っているので見たことがある人が多いとは思いますが、本物となると実際に弁護士に会ってお願いをしないと、なかなかジックリ見ることはないですよね。
因みに、弁護士バッジ(本物)はこんな感じです。

画像は島根県弁護士会のホームページから拝借しました。
「あ~、コレコレ!」って感じですよね。
この弁護士バッジは丸く金色の部分がヒマワリ、中心の銀色の部分には天秤が描かれています。ヒマワリの部分は自由と正義、そして天秤の部分は公正と平等を表しています。
自由も正義も、公正も平等も、どれも弁護士が職務を行う上で大切にしている事で、常に心に留めながら仕事をしています。
この弁護士バッジは純銀製。金色の部分は金メッキが施されています。因みに、弁護士でも知らない人がいらっしゃいますが、このバッジは造幣局製です。え?お金を作っているところで、弁護士バッジを作っているの???っと、『造幣局製』という文字を発見したときに驚きました。
因みに・・・・裏はこうなってます。

なかなか良い画像が無かったので、先生にお願いをして写真を撮らせてもらいました。黒抜きの部分には先生の登録番号が入っています。
ちゃんと、『純銀 造幣局製』って書いてありますよね。
上の部分の文字は、読みにくいですが『日本弁護士連合会員章』と書かれています。日本弁護士連合会に登録している人が弁護士なので、その証となる会員章というわけです。会員章ということで、登録番号が刻印されているんですね。なので、このバッジを無くしてしまうと再発行となります。弁護士会にお願いをして再発行を受けるのですが、元のバッジと区別するために『99999-1』というように、枝番号が付くそうです。なので、裏を見ると、何回無くしたのか分かってしまうそうです。
この弁護士バッジ、純銀で金メッキが施されているので、時が経つとメッキが剥がれて銀色になり、さらにはいぶし銀色になっていきます。なので、キンキラキンの弁護士バッジを付けている弁護士は新人さんという証でもあります。
ただ、余り知られていないのですが、弁護士会では18金(24金かもしれません・・・)製の弁護士バッジを販売しているようです。その弁護士バッジを付けているのなら、キンキラキンの弁護士バッジを付けていてもベテランの弁護士かもしれません。
弁護士が登場するドラマを見ているとき、その弁護士がどんな色の弁護士バッジを付けているのか?と観察してみるのも面白いかもしれません。